電卓?はぁ…、それが何か?って感じだろうけれど、簿記においては意外と電卓って大事。数字一つ打つにしても早い方がいいし、出来るだけ手間数が少ないほうが時短にもなるってものだろう。私は電卓検定を取るために電卓の早打ち練習や機能の学習をしたのだが、基本的に電卓は左の手で打つようにしている。そして右の手には常にシャープペンを握れるようにしていた。早い話、電卓を叩き、シャープペンに持ち帰るというひと手間ですらも省く為だ。時短したいという人は左手打ちをマスターすることも視野に入れてみて欲しいなと思う。
押さえておきたい便利な機能 GT
私が苦楽を共にしてきたのは、CASIOのND-265だ。そしてGTと書いてあるボタンを探してほしい。
GTとはグランドトータル(Ground Total)の略。
つまり、全部足したもの、という意味である。
では、いっちょ一緒にやってみよう。
まずはACを押してオールクリアをする。※ちなみにこのオールクリアは、残っていた数字の記録などを一切合切消去するという意味。
そして、「100」「+」「100」「+」「100」「=」と打ってみよう。すると、電卓には300が表示されているはず。(ここでCやACを押してはいけない)
続いて、また「100」「+」「100」「+」「100」「=」と打ってみよう。そうしたらまた300が表示されている筈。
さて、では今まで足した額の合計は一体なんだろう?この例では簡単だから暗算できてしまうけれど、簿記の問題となると数字は大きい。そして案外、計算する上で「これ足すこれ足すこれがこれで、これに、これ足すこれ足すこれを足したら…え~っと?」となりがちだ。そんな時にはこれ!「GTボタン~~~~!!」(テレレレッテレー)
GTを押してみたら分かるだろうけれど、電卓には600と表示されている筈。
もしも600になっていない人が居るとするならば、思い出してほしい。「=」を何度も押さなかったか?「=」は押した分GTに加算されてゆく性質があるのだ。だから、何度も押しちゃいけない。落ち着いて計算しよう。
なにはともあれこれで分かっていただけただろうか?GTは非常に便利なので覚えておいて損はないだろう。ちなみにこの機能、簿記のどこで使うんだよ!?と思われるやも知れないが、日商簿記2級の工業簿記で案外使うのである…。
参考までに電卓検定で言うと、見取り算でめちゃくちゃに活躍してくれた。
※電卓検定公式HPの例題より画像お借りしてます
①を全部足して計に書き、(CもACも押さず)続けて②を足し、そして③を足し…小計④でGTを使って①の答え+②の答え+③の答えを導き出すというものだ。ちょっとでも=を多めに押したりすると計算が狂うので、その時は発狂しながら①+②+③を自分で叩いて出す他ない。電卓検定は時間との戦いなのでこれは死活問題なのだ。
まとめ
計算式+計算式の合計が出したいなら、GTを使おう!