日商簿記検定試験3級の概要説明

日商簿記3級の配点と合格点

第1問第2問第3問第4問第5問
仕訳帳簿(補助簿)や勘定記入について試算表の作成三伝票か決算関係の仕訳財務諸表や精算表
20点10点30点10点30点

 各回ごとや時代の移り変わりとともに出題範囲が変更されたりとかはたまにある様だが、基本的にはこんな感じの配点になっている。私は先生に「何があっても問1と問3と問5だけは取れるようにしておけ」と言われていた。

 なぜなら、簿記の合格点は70点だから。①と③と⑤で満点取れれば、既に80点合格。だが人生そんな甘くはない。そこでもう駄目だと思っても問2や問4が取れたなら70に滑り込むことができるやも知れない。だから、もし①や③や⑤が苦手でも諦めないで欲しい。

出題傾向と対策

第1問

 仕訳問題が5問出されるこれは固定、毎回変わらない。配点表を見た方ならもうお気づきかもしれないが、1問1問の配点が4点となる為、1つでも落とせばとても痛い。なので、仕訳は完璧に解けるように勉強をしておきたい
 ただ、仕訳する際に使う勘定科目リストは問題に印刷されているので、最悪勘定科目が分からなくてもどれか書いておけばよい。もちろん、リストに載っている勘定科目すべてを使うわけではないし、引っ掛けの科目もあるので注意したいところ。(聞いた話だが、過去実際には存在しない勘定科目がリストに載っていたりもしたらしい)

第2問

 帳簿(補助簿)の書き方や補助簿の適切な選択など、やり方を把握しておく必要がある問題が出題される。ので、色々なパターンに慣れておきたいところ。多分慣れればそんなに難しくはないはず。

第3問

 合格へのカギを握る問題の1つ。第3問では主に試算表の作成の問題が出題される。一口に試算表と言っても、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表と3パターンがあるので、書き方を誤ると悲惨なことになる(経験者は語る(涙))。なので、どれがどんな書き方をするかは最低限覚えておきたい

第4問

 伝票に関する問題、文章の穴埋め、勘定記入の問題などが出される。中でも、決算仕訳(決算整理仕訳・決算振替仕訳)の問題は定期的に出題されているので、しっかりと解けるようにしておきたい。文章問題が出ればちょっとは安心できそうなものだが…。

第5問

 精算表または財務諸表の作成問題が出題される精算表は電卓必須1つでも計算が狂うと連動してあちこちぽろぽろと失点してしまうので、1つ1つの仕訳を慎重に行い、書く時も気を付けて、最後計算の時も間違わないようにしなければならない。これがマジで疲れる作業。
 財務諸表精算表同様まずは仕訳から行っていくのだが、電卓をたたたたーっと打ち、勘定科目ごとに計算するようなことはしないので、少し嬉しい。いずれにしても決算の流れを理解しておく必要がある。

まとめ

 試験まで時間がないわ!って人は、とにかく第1問、第3問、第5問を完璧に仕上げましょう。時間がある人は、主に第1問、第3問、第5問を仕上げていきながら、第2問、第4問でもぼちぼち得点できるように勉強しましょう。なんにせよ一番大事なのは…仕訳だよ!!!

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